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2023年10月2日更新

R5ジョブサポートだより第7号

   ジョブサポートだより      

 授業のようす ❗     

    「社会生活」の時間に、‘金銭管理’や‘健康管理’について学習しました。‘金銭管理’では、消費税について実際のお金を使いながらドリル学習を進めました。‘健康管理’では、「嫌いなものにチャレンジしよう、バランスの良い食生活」と題して、三色食品群が揃った健康的な食生活について学習しました。また、休暇の取り方や会社が雇う人・雇わない人など、文字カードを使って相互に意見を出し合いながら学習を進めていきました。

                  

 あれこれ記者ノート その1 ❗    

言い訳が多い人との付き合い方                           「オフィスで役立つコラム集」より

 やるべきことを忘れたり、勘違いしたりと、人間誰しもミスはするもの。それなのに、くどくど言い訳されるとイラッとしませんか? 言い訳や自己弁護が多い人になぜうんざりするのか、どう付き合ったらいいのか考えてみましょう。

言い訳がましくなってしまう心理とは          

  「今日、朝から忙しそうにしてたね」「よく聞いてくれました! 今日取引先との会合があるから、資料をそろえておいてって言ったのに、できなくて大慌てよ!」「たしか、会合って10時からだったよね」「そうなの、なんとか大急ぎで足りない資料をコピーしたんだけど、頼んだ子が『昨日、コピー機の調子が悪くて、備品係の人が直してくれるのを待ってたんですけど、別の仕事の電話がきちゃって・・・。その電話がまた大事なクライアントからで、長くなっちゃって。それで今日になってしまったんです〜』とか言うから、『頼んだの3日前だよね、昨日じゃないよね』って思わず言っちゃった」「いいんじゃない。言わなきゃわからないでしょ」「そしたら、『それなら昨日確認してくれればよかったじゃないですか』だって!」「あー、それはカチンとくるわ。素直に謝ればいいのに」「ホント、つまらない言い訳しちゃって。イライラしちゃう」

 言い訳や自己弁護にうんざりするのは、「聞きたいのはそれじゃない!」から。「すみません、忘れてしまいました」「申し訳ありません。すぐにやります」という言葉が返ってくれば、「忘れることは誰にでもある」「ミスはしょうがない。取り返そう」と先に話が進むのに、自分は悪くないという言い訳ばかり聞かされても困りますよね。ミスを認識したとき、誰でも心の中では「しまった」「やらかした」と思っているもの。すっと謝罪できるか、くどくど言い訳してしまうかの差は、どこから生まれてくるのでしょう?

 言い訳してしまう人は、謝りたくない、怒られたくない、自分の印象を悪くしたくないという心理状態にあります。謝ると自分が悪いと認めたことになり、それは認めたくないのです。自分が失敗したという後ろめたい気持ちや、能力不足を認めるというネガティブな状況と向き合うことができず、つい自分を正当化しようとするのです。心理学では「防衛機制」の一種です。防衛機制は、自己否定や自己嫌悪といったネガティブな感情に引きずられすぎないよう働くものです。精神衛生を保つうえで重要ですが、この防衛機制が強く働きすぎると、言い訳がましい人になってしまいます。

“回り道”でストレスを軽くする                

 言い訳や自己弁護が多い人にはうんざりしますし、客観的に見ると好印象とは言えません。にもかかわらず言い訳してしまう人は、自分では言い訳がましいと思っていないのです。さらに、自分はきちんと理由を説明したから大丈夫とさえ思う傾向があります。根本的にミスの原因とは向き合っていないため、似たようなミスを繰り返してしまうことになります。そういう人には正論で言い返したくなりますが、相手は“怒られたくない”“自分は悪くない”という心理なので、自分を正当化しようと躍起になります。こんな時は、こちらが余裕を見せるのがうまく付き合うコツ。相手の間違いやミスを指摘して怒るのではなく、「こちらが確認不足だったかもしれないけど」「説明が足りなかったかもしれないけど」など、ワンクッション入れて、相手が自分も悪かったと謝りやすい状況を作ってあげましょう。また、面倒だと思っても、相手の言い分を遮(さえぎ)らずに最後まで聞いてあげること。そうすると相手も自分の言い分を伝えられたという満足感を得るからです。聞いているほうは心地良くないですが、まず相手に心理的な安心感を与える方が得策。その上で「こうしましょう」と対応策を一緒に考えましょう。一緒の方向を向くことで、相手に謝る気持ちが生まれる場合もあります。回りくどいと思うかもしれませんが、優先すべきは、自分のストレスを軽減すること。責めるより、「よしわかった。それじゃこれからこうしよう」と持ちかけたほうが、結果的にあなたも心理的にラクになるのです。

 あれこれ記者ノート その2 ❗    

(1)雁風呂(がんぶろ)伝説      

   “がんと止まり木”という言葉が目に留まり、春の季語に「雁風呂」があることを知りましたので、季節外れではありますが紹介します。

 「月の夜、雁は木の枝を口にくわえて北国から渡ってくる。飛び疲れると波間に枝を浮かべ、その上に止まって羽を休めるという。そうやって津軽の浜までたどりつくと、いらなくなった枝を浜辺に落として、さらに南の空へと飛んでいく。日本で冬を過ごした雁は、早春の頃再び津軽へ戻ってきて、自分の枝を拾って北国へ去ってゆく。あとには、生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る。浜の人たちは、その枝を集めて風呂を焚(た)き、不運な雁たちの供養をしたのだという」 

      (1974年CM『サントリー角瓶』より)— 青森県津軽地方に伝わる『雁風呂』の言い伝え —     

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 🔴 雁風呂や海あるる日は焚かぬなり 高浜虚子   

 🔵 「雁首を揃える」などと使われるように、雁はいつも群れで行動します。渡りの春、翼を骨折したり体調が悪くて出発ができない雁がいたりすると、元気になるまでなんと仲間の雁たちも一緒に居残るといいます。自分たちにはこれといった武器がなく、そんなに早く飛べない弱い鳥であることを知っていて、傷ついた1羽だけを置き去りにするなんてとてもできない、と思っているかのようです。

(2)今月の一言               

🔵 考えよう 本をめくって    

 「自分と同じように、相手にも ルールがあることを 認める。」(もっと よのなかルール21)

   きみの「こうするべき」と、相手の「こうするべき」が 同じとはかぎらない。

  人にはそれぞれ ルールがあるってことを 忘れないで。

              (「もっと よのなか ルールブック」高濱正伸監修 日本図書センター)  

 

「できません。」「休みます。」 言いにくいことこそ、ちゃんと自分で伝える。(よのなかルール28)

    約束の時間を守れない。習いごとを休む。 ・・・・・どんなに言いにくいことでも、自分で伝える。

  これを習慣にすると責任感が身につくよ。

                  (「よのなか ルールブック」高濱正伸監修 日本図書センター)  

(3)初対面で出してはいけない話題、印象が悪くなる一言   「オフィスで役立つコラム集」より

 あなたは「初対面またはそれほど親しくない人」と話すのが得意ですか?  それとも不得意な方でしょうか? 初対面の人と接する時、2通りの接し方があります。距離を置いて、あいさつ程度ですませるパターンと積極的に「相手のことを知りたい」と近づいていくパターン。では、話し下手な人がやりがちな「初対面でのNG質問」とは何か。3つのNGを紹介します。

 【1 容姿の話題】        

 例えば、背が高い人や恰幅(かっぷく)がいい人と会った時に、つい率直(そっちょく)に言ってしまうことって、ありますよね。でも、実は相手がそれをコンプレックスに感じているかもしれません。背が高い人は「目立ってイヤ」、恰幅のいい人は「本当は痩(や)せたい」と悩んでいるかも。相手の「容姿」にちなんだ話は、極力(きょくりょく)避けた方が無難(ぶなん)です。

 【2 子どもの話題】            

 相手が既婚者(きこんしゃ)とわかると、「子どもがいるか」、「男か女か、どんなお子さんか」を、つい聞きたくなるもの。でも子どもの話になると「ちょっとした自慢話」や「ほんの愚痴(ぐち)」など、聞きたくない話題に発展してしまう傾向があります。子育ての苦労話など、共感すると一気に距離が縮まる時もあるのですが、現代は育児も多様化しているので、初対面では避けた方がいいでしょう。

 【3 家の話題】        

 「(名刺を見て)ご自宅は会社の近くですか?」「電車は何線で通勤されているのですか?」 よく利用する電車の路線や駅の話は一見、そこから雑談が広がりそうですがNGです。特に「どこに住んでいるのですか?」というような住まいや住所に関する質問をすると、一気(いっき)に警戒心(けいかいしん)を持たれてしまいます。急にプライベートに踏み込まれたという、好ましくない印象の方が先行するからです。

 以上の3つのタブーを頭に入れて、楽しく社内交流してください。

 私がよく話題として出すのは、「休日はどのように過ごされますか?」です。仕事だけでなく、プライベートの場面も考えてみましょう。初対面で気をつけたいのは「年齢」「肩書」。この2つはタブーです。なぜなら、人間というものはそれにとらわれ過ぎて、相手を判断してしまうから。特に男性の中には肩書でマウントをとろうとする人もいます。でも、現代はそんな時代ではなく、「互いに一人の人間同士として、その人自身を見る」ことが大切です。自分の身に置き換えても、その方が嬉しいですよね。

 もう一つ、返事の仕方も気をつけたいもの。言い方で、印象の良し悪しが違ってきます。印象の悪い言葉とは、「了解しました」「なるほど」「参考になりました」の3つ。

 「了解しました」はよく使う言葉ですが、目上の人に使うのは避けた方がいいでしょう。「君に了解してもらう必要はない」と考えるヘソ曲がりな人がいるかもしれません。

 「なるほど」は、目上の者が目下の者の意見を判断する時に使う言葉です。

 「参考になりました」も避けた方がベター。「せっかく教えたのに参考程度にしかならなかったのか」と、皮肉に取られる危険性があります。

 これらの言葉は、言い換えると、感じの良い表現になります。

  ✖了解しました         承知しました、かしこまりました

  ✖なるほど         ためになります

  ✖参考になりました   いいこと教わりました、ぜひそうさせていただきます

   話す前に「相手はどう思うか」を心がけていれば、そんなに失敗することはありません。

 好印象の人は話し上手でもあります。NG話題に注意しながら、初対面の人との会話を楽しんでください。

                                

 ちょっと横道(おまけ)                       【面白い話200選!「笑うカワウソ」より】

 「恐妻家?」:隣の奥さん「お皿を洗うのに、何使ってる?」 うちの奥さん「いろいろ試してみたけど、主人が一番ね。」

 「先生への質問」:生徒「先生、何もしてない人のことを叱ることはありますか?」  先生「そんな理不尽なこと、するわけないでしょ。」    生徒「良かったー!  先生、僕、宿題してません。」 先生「・・・」

 「食欲はありますか?」:昨日病院に行ったら、診察室から先生と子供の声が聞こえてきた。 先生「食欲はありますか?」 子供「おかず次第です」

  就労支援員さんとの面談会にて:日頃の悩みや将来の進路希望について、話しました。    

  ジョブサポートに入所して半年が過ぎ、10月から後期の訓練が始まります。訓練生のみなさんも自信を持って実習や新しい学習に取り組み、将来の目標に向かって頑張っています。