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2023年09月1日更新

R5ジョブサポートだより第6号

  ジョブサポートだより  

 授業じゅぎょうのようす❗           

  「社会生活」の時間には、『消費者教育』として、買い物・契約の基本について再確認しました。契約が成立する場合や、買ったものを返品・交換できるかなどもクイズ形式で学習しました。また、困った時の対応の仕方についても学びました。

 「ビジネスマナー」の時間には、注意と叱る、怒るの違いや、注意された時の対応の仕方などについても、意見を出し合いながら学びました。

   特別支援学校の高等部1、2年生と保護者20名余りが、7月28日と8月4日に、学校参観に来られました。

 あれこれ記者ノート その1 ❗           

(1)意外と知らない!? オフィスの共有スペースのマナー

                              (「オフィスで役立つコラム集」より)

 オフィスビルのロビーや廊下、階段、エレベーター、エスカレーターなどは、社内外の人や出入り業者も利用する空間です。あなた自身、そしてあなたの会社のイメージを損なわないよう、それなりのマナーが必要です。

① ビル内はすべて共有スペースと心得よ  

 複数の会社が同居するオフィスビル。ビル内では、同じ会社の人だけではなく、知らない人とも同じ空間を共有します。オフィス(職場)の外に出たとたん気を抜いた振る舞いをしがちですが、でも気をつけてください。案外、人に見られているものなんです。

 実は、オフィスビル内に、あなた個人のスペースはないといっても過言ではありません。ロビーの椅子やソファは原則、来客者のためのもの。自分が休憩するために利用するのは控えましょう。廊下や階段などは「右側歩行」が基本。しかし、歩行に手すりが必要な人や杖を使っている人がいるなど、右側を歩けない状況も起こりますので、臨機応変に対応しましょう。走るのはもってのほかです。急いでいて前を歩く人を追い抜く時は、一言「失礼します」と声をかけて。オフィスの外で社内の人に会ったら、あいさつは必須。遠くて声が届きにくい場合は会釈だけでOK。来客者や知らない人をジロジロと見つめないように。大きな声での私語や雑談、仕事の話、他人の噂話や悪口は、もちろんタブーです。来客者を案内する際、廊下では斜め少し前を歩くようにします。階段の上りでは来客者の後ろを、下りでは先に立って降りるのが基本です。

 エレベーターはマナー度が丸わかりする場所     

    エレベーターはいろいろなマナーが必要な場所です。まず、エレベーターを待つ時、扉の真正面に立っていませんか?     降りる人の邪魔になりますので、左右に寄って立ちましょう。若手社員は先輩や上司、もしくは来客者と一緒に乗る際、「先に乗り、後から降りる」が基本。最初にエレベーターに乗り、操作パネルで扉の「開く」ボタンを押します。この時、来客者、社内の役職の高い人から順に乗降します。全員が下りるまで「開く」のボタンを押し、最後に若手社員が降ります。もしあなたが一人でエレベーターに乗り、まわりの人は見知らぬ人ばかりという時でも、なるべく率先して操作パネルのところに立ち、他の人の行き先階を聞いたり、他の人の乗降が終わるまで「開く」ボタンを押したりすると良いでしょう。反対に、あなたが誰かに同様のことをしてもらったら、軽く会釈して「ありがとうございます」と謝意を示しましょう。

 閉まりかけたエレベーターに駆け込む行為もNG。逆に、閉まりかけた扉に急いで乗ろうとする人を見かけたら、「開く」ボタンを押して、扉を開けてあげましょう。エレベーター内では、スマホでのメールチェックや会話は控えて。誰が見たり聞いたりしているか分かりません。情報漏洩の可能性を防ぎましょう。また、エスカレーターでは、上りも下りも目上の人が「上」に立ちます。先頭に立たないように気をつけましょう。オフィスビル内ではどこで誰が見ているか分かりません。毎日のことで大変ですが、これもマナーと心得て、快く振舞ってください。

(2)雑学1        

 アフリカゾウ「耳と皮膚で体温下げる」                (2023.7.16愛媛新聞「とべ動物園の仲間たち」より)

 動物は過酷な環境で生き抜くため、気の遠くなるほどの長い時間をかけて進化し、体のかたちを変えてきました。中でもアフリカのサバンナで暮らすアフリカゾウの大きな耳とシワシワの皮膚は、厳しい暑さをしのぐために役立っています。ゾウの体は分厚い皮膚に覆われていますが、大きな耳の裏だけは皮膚が薄く、太い血管が張りめぐらされています。暑い時は耳をパタパタして空気を送り、血管を流れる血液を冷ますことで体温を下げることができます。車のエンジンを冷やすラジエーターと同じ仕組みです。そしてシワシワの皮膚は、体の表面積を大きくして、体の内部の熱を逃がす面積を増やしています。さらに水や水分を含んだ泥がしわの溝にたまることで、体を冷やすことができます。また、頻繁に見ることができる砂を背中にかける行動は、背中の日焼け止めの効果があるといわれています。

 ただし、暑さに強い体をしていても、動物園では暑さ対策は欠かせません。特にこれからの時季は、ホースから水をゾウたちの体にかけてあげると、涼しそうに水浴びをしてくれます。また口を大きく開けて、大量の水を直接口からゴクゴク飲むこともできます。よほど気持ち良いのか、水浴びが始まるとしばらくは終わらせてくれません。暑い夏はまだまだこれからです。ゾウたちには元気に夏を乗り切ってほしいと思います。

 「江戸落語と上方落語(1)」                         (2023.7.23愛媛新聞「四季録」より)

 最近、若い方がよく落語会に来てくれます。ユーチューブなどをきっかけに、落語の面白さに気づいてくれたそうです。本当にありがたいことです。さて、この落語を大きく分けますと、江戸落語と上方落語の2種類がございます。江戸落語は、その名の通り、江戸のお噺(はなし)。上方落語は、大阪、京都、奈良(たまに兵庫、滋賀、三重)の噺をいたします。どちらも同じ落語ですが、違う点がいくつもございます。

 まずは、言葉について。江戸落語は、下町の江戸っ子が喋る江戸言葉を用います。反対に、上方落語は、上方弁と言いまして、大阪弁や京都弁を使います。江戸言葉と上方弁は、言葉も、イントネーションも違いますが、特に上方弁は、言葉が短いのが特徴的です。例えば、江戸言葉で「そいつあ、違うんじゃねえのかい」というのを、上方弁では、たった一言、「ちゃう!」で終わります。他にも、江戸言葉で二重否定する場合、「違うっていうのが、違うんじゃあねえのかい」というのを、上方弁だと「ちゃうんちゃう!」になります。これの応用編。中国のチャウチャウ犬が歩いているのを見つけた時の会話で、江戸言葉ですと、「あれ、チャウチャウじゃねえのかい」「チャウチャウじゃねえよ」と話が通じますが、これを上方弁ですると「チャウチャウちゃう?」「チャウチャウちゃう!」と理解不能になります(笑)。また、言葉の他にも、舞台装置の違いもございます。江戸落語は、座布団の上に座って演じますが、上方落語は、座布団の他に、「見台(けんだい)」と「小拍子(こびょうし)」、そして「膝隠し」を用います。「見台」とは、いわゆる机のようなものです。他の古典芸能では、浄瑠璃でも、この見台を使用します。しかし、浄瑠璃の見台は漆(うるし)などを塗った、誠に絢爛豪華(けんらんごうか)な物ですが、落語の見台はとてもシンプルなデザインです。上方落語では、この見台を落語の中で、机やまな板などに使ったりします。たまに、足がしびれた時は、立ち上がる時の支えとしても使用いたします(笑)。この見台の上には、「小拍子」と言って、手のひらに納まるくらいの小さい拍子木が乗っています。この小拍子を机でたたくと、場面転換になります。落語の世界では、この小拍子をたたくと、海でも、山でも、一瞬にして移動することができます。いわば、小拍子は、ドラえもんの「どこでもドア」のような便利なアイテムです。他にも、この小拍子を大きくたたくと、寝ているお客さんを起こすこともできます(笑)。 「所変われば、品変わる」と申しますが、同じ落語でも、いろいろと違いがございます。 (林家 染太・落語家)

そういえば、昔、学校の卒業生が落語の研究会に入っていて、在校生に一席披露してくれたのを思い出しました。)

(3)おまけ 1                         (2023.8.1愛媛新聞「地軸」より一部抜粋)

   「百聞は一見にしかず」とはなじみ深いことわざ。2千年もの歴史があるとか。今や映像があふれる時代、書家の南鶴溪(かくけい)さんは「百聞は本当に一見にかなわないのか」と考察している(「文字に聞く」)。

 門と耳からなる「聞」は、閉ざされて分からない外のことに耳を傾けること。「声や音が耳に入る」だけでなく「人の言葉を受け入れて意義を認識する」。さらに、尋ねる、試し調べるとの意味もあるという。例えば、よかったと言う友人の評判だけを頼りに準備もなく観光に出かけたら、満足できるか。心から楽しむには下調べが欠かせないはずだと。これが「百聞」。何事も百聞といえるほどの勉強を重ねてこそ本質が見えると説く。なかなか奥深い。・・・ 

(4)おまけ 2       

 「錆(さ)びない 鍬(くわ)でありたい!!」 石井哲代(103歳)〜       

 広島県尾道市の山あいの集落で1人暮らしをする石井哲代さんは、小さな畑を耕し、朝は必ずいりこの味噌汁をこしらえ、毎日の日記を欠かさない。ご近所さんたちの助けを上手に借りながら、自律した生活を送る。

「錆びない鍬でありたいの」が口癖だ。身体も頭も心(気持ち)も、鍬のように使い続ければ錆びることはないという。歳を重ねた分だけ、人は強くなり、柔らかくなる。「人間、横着を考え出したら錆びがいく。鍬だって錆びたら使い物にならん。錆びが来んように使いよらにゃいけん。楽な方に、楽な方に行くのは錆びのもと。鍬は私の一生、宝物。」 

 私らしく生きる五か条        自分を丸ごと好きになる、自分のテンポを守る、一人時間も大切、口癖は上等上等、何気ないことを愛おしむ。

 あれこれ記者ノート その2 ❗  

(1)走れメロス 「いや、まだ陽は沈まぬ」  (2023.8.6 ジュニアえひめ新聞「見つけた! ことばの宝物」より)

  人を信じない王ディオニスにさからい、死刑にされることになったメロスは、その前に妹の結婚式のため3日間だけ村に帰ることをゆるされました。身代わりに親友のセリヌンティウスを残して行きます。3日後の太陽がしずむまでに帰らなければ親友が殺されます。

 妹の結婚式が終わり、メロスは王のもとに帰るため矢のように走り出しました。帰ればメロスが命をうばわれますが、親友はメロスを信じています。橋が大水で流されても、山賊におそわれても走り続けました。しかし太陽はしずんでいき、メロスはつかれきっています。とちゅうでセリヌンティウスの弟子から「ちょうど今、あの方が死刑になるところです」と言われました。それでもメロスはまだ太陽はしずまないと強くことばを返し、走ります。

 「信じられているから走るのだ」「なんだか、もっと恐ろしく大きいもののために走っているのだ」。メロスの熱い気持ちがえがかれます。間に合うのでしょうか。メロスの命はどうなったのでしょう。ぜひ最後まで読んでください。

 🔸🔸🔸 作者の太宰治(190948)はこの作品のほか、「女生徒」「人間失格」「斜陽」などたくさんの小説を残し、今も人気があります。

(2)今月の一言     

 考えよう「反戦平和」本をめくって   (2023.8.6 「ジュニア愛媛新聞」より)   

 「戦争をやめた人たち 〜1914年のクリスマス休戦〜文と絵・鈴木まもる あすなろ書房

   第1次世界大戦中の実話をもとに描かれました。最前線で対峙(たいじ)するイギリス軍とドイツ軍、クリスマスイブのことです。塹壕(ざんごう)で休息をとるイギリス兵の耳に、ドイツ兵が歌う「きよしこの夜」が聞こえてきました。イギリス兵も歌い、翌朝、両軍の兵士は・・・。「敵」にも古里があり、大切な家族がいると分かった兵士たち。彼らの取った行動に、一筋の光を見る思いがします。

 cocoon(コクーン) 作・今日マチ子 秋田書店    

 戦時下の女子学生が主人公の漫画です。看護隊(かんごたい)として戦地に派遣(はけん)され、友達が一人、また一人と亡(な)くなっていきます。さらっとした画風で悲惨(ひさん)なシーンもしっかり描き、登場人物の感情の動きが伝わります。Cocoon(コクーン)とは「繭(まゆ)」のことです。繭に包まれていたような子ども時代が終わり、自分の力で生きていくことを自覚した主人公。「10代の戦争」に、みなさんも思うところが多いのでは。

 78年前の1945年8月6日午前8時15分、広島市に原子爆弾(原爆)が投下されました。広島の原爆では、約14万人が犠牲になりました。世界では今も戦火を交えているところがありますが、「へいわ」と「せんそう」についてもう一度考えてみましょう。私は、8月3日に広島平和記念会館に行ってきました。・・・

 8月3日・4日の二日間、県内外の教育、新聞関係者ら約1200人が参加し、新聞を教材として効果的に使う方法を探る「第28回NIE(教育に新聞を)全国大会松山大会」が県民文化会館で開催されました。大会スローガン「ICT(情報通信技術)でひらくNIE新時代」がテーマのパネルディスカッションがあり、参加者は紙とデジタルそれぞれの特長を生かした新聞活用法を考えました。 

 (新聞を読みましょう! 毎朝、新聞を読むだけで視野も広がりますよ。) 

(3)ちょっと横道      【日本一短い手紙コンクール】   

 第28回(2020年)一筆啓上賞〈テーマ:笑顔〉

「こどもたち」へ 「迷ったら、笑顔がうまれる方へ、進んで下さい」(嶋﨑有子)

 第29回(2021年)一筆啓上賞〈テーマ:こころ〉

「お父さん」へ   「ぼくのこころ見えるかな。ふくといっしょで、時どきはんたいなんだ」(赤堀 颯)

 第29回(2021年)一筆啓上賞〈テーマ:こころ〉

「お母さん」へ   「心ってどこにあるのかな? この前、弟に聞いたら、『弁当箱の中じゃね?』って言ってた」(川辺史桜浬)

(4)おまけ 3   

             (2023.8.9 デイリー「ドクター備忘録」(松本クリニック・松本浩彦院長)より一部抜粋)

 「世界一過酷な仕事とは」     

 先日、初めて目にしたのですが、「世界一過酷な仕事」と書かれた、求人担当者と求人広告を見てきた求職者たちの、ビデオチャットで面接を実施した様子が動画として映されています。まずはその労働条件をみて下さい。職種現場総監督。さらに多くの役目を兼務することもあり。勤務時間基本24時間(週135時間以上/週7日)。徹夜あり、休憩はほとんどなし。必須能力交渉力、交際力、医学、金融学、栄養学。特徴複数のプロジェクトを担う。立ち仕事で体力を使う仕事が多く、ほとんど座る時間はない。常に周りに注意を払う必要がある。備考休日やクリスマス、正月にはさらに仕事が増える。ランチはすべての同僚の後に食べることになる。給与0円(ボランティアのような感じで完全無給)。

(注)ただし、現実にこの仕事を担ってきた人(先輩)は数十億人います。 想像を超えた労働条件に「合法なのか?」「ありえない」「クレージーだ」と呆れる求職者たちに対して、最後に求人担当者が、その仕事は「お母さん」だと、淡々と伝えます。実はこれ、アメリカのグリーティングカードの会社が「母の日キャンペーン」のために製作した動画だったのです。最後のオチが「お母さん」だと知った求職者たちの様子。笑いと涙、深く納得した表情がすごく印象的です。・・・