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2024年03月26日更新

R5ジョブサポートだより第12号

  ジョブサポートだより  

 卒業(修了)に当たって❗      

(1)訓練生からの言葉               

 Aさん: いぶきの皆様、一年間ありがとうございました。

     ・ 新しい仕事になりますが、タムラで学んだことを生かしたいです。

 Bさん: ・ いぶきのみなさん、一年間ありがとうございました。

             ・ 今後も本気で頑張ります。

(2)運営管理者から贈る言葉(令和5年度の訓練生のみなさまへ)        

 一年はあっという間、というのが私の実感です。AさんとBさん二人にとってはどうでしたか。長かった、早く終わればいいのにと思ったか、ああもう終わるのか短かったと思ったか。今までは学校、そしてジョブサポートとでどちらかというと守られて過ごしましたね。でも二人はこれから社会に出て、社会の中で暮らします。社会人として、大人として歩み出します。今日からが、その社会自立の第一歩です。

 このジョブサポートでの一年は、苦しいこともあったでしょう、悩みもあったでしょう。でも、あなた方の力や可能性は無限です。まず、自分を信じて目標を持ち、日々努力してみましょう。PDCAサイクルですね。すぐにはできなくても、きっと続けることでよい方向に変わります。

 一年間で伸びた部分は、ここでは言えないほど沢山ありますが、これからまだまだ伸びますから。これからも、自分の過ごし方でどんどん伸びます。今の自分を最大限発揮できるように、独りよがりにならないよう周りの人の言うことを素直に聞いたり、相手との距離感も考えてくださいね。それが、相手への思いやりにつながるでしょう。

 最後に、今の君たちに贈る言葉は、砥部町に住んでいらした、坂村真民さんの言葉です。「これからは」というタイトルです。「人に振り回されるな これからは これが一番大事だ 自分の足で立ち 自分の手でつかむのだ」 目の前の道は、自分の人生は、自分で作るということです。もちろん、大変な時は助けてもらいながら、でも、自分でできることを続けていってください。本当に、おめでとうございます。

“ハイテク国家像〜最先端技術の国、日本”                 (「世界の日本人ジョーク集」より)

 ある酔狂な大富豪が言った。「もしも青いキリンを私に見せてくれたら、莫大な賞金を出そう。」 それを聞いた、それぞれの国の人たちはこんな行動をとった。

イギリス人は、そんな生物が本当にいるのか、図書館へ行って文献を調べた。

アメリカ人は、軍を出動させ、世界中に派遣して探し回った。

日本人は、品種改良の研究を昼夜問わず重ね、青いキリンをつくった。

中国人は、青いペンキを買いに行った。

 日本人のアイデンティティ 〜時間に正確な日本人”       

 国際的な学会の場で遅刻してしまったために、発表の時間が半分になってしまった場合、各国の人々はどうするだろうか

アメリカ人内容を薄めて、時間内に収める。

イギリス人普段通りのペースで喋り、途中で止める。

フランス人普段通りのペースで喋り、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。

ドイツ人 普段の二倍のペースで喋る。

イタリア人普段の雑談をカットすれば時間内に収まる。

日本人  遅刻はありえない。

 あれこれ記者ノート ❗  

(1)卒業する皆さんへ (贈る言葉)              

① 卒業おめでとう。皆さんが(ジョブサポート)で教わった時は、何の意味があるのかわからなかったことも、その時が来れば、なぜあの時先生方があれほど力を込め教えてくれたのか、その意味がはっきりとわかるはずです。(ジョブサポート)で過ごした日々が、皆さんの未来をしっかり支えてくれることでしょう。他の人々との関わりや、周りの人々への配慮を忘れず、皆さんの未来を切り開いていってください。

 うまく最短距離を歩いた者より、失敗し、回り道をした者の方が、より多くの経験を積める。だから失敗を恐れず、何事にも積極的に挑戦しよう。失敗を重ねてみよう。その過程で学んだことは全てあなた方の糧(かて)となります。「敵陣中央突破の心意気」を持って、何事にも果敢に挑戦してください。

 新しい環境や仲間との出会いに楽しみな反面、不安も大きいと思います。最初は何事も初めての連続です。「失敗したらどうしよう」「何か成し遂げないと」と思い過ぎず、まずはやってみる。日々チャレンジすることで、新たな気づきや成長にきっと繋がると思います。

 これから、自分自身の力で困難を乗り越える場合だけでなく、周りの方と力を合わせたり、周りの方から支えられたりしながら困難を乗り越える場合もあると思います。ぜひ、周りの方との「つながり」や、周りの方への「感謝」を大切にしながら、日々を歩んでください。                                  (2020「教職員からのメッセージ」[立命館大学]より一部抜粋)

(2)卒業する皆さんへ (贈る言葉)               

  『上善は水の如し』                      

    「上善は水の如し」は、「老子」(八章)の中の一文です。水には学ぶに足る3つの特徴があります。第一に、水は極めて柔軟な在り方を持っています。四角な器に入れれば四角な形になれるし、丸い器に入れれば丸い形になれます。これは、所属する組織や時代や状況に応じて、柔軟に自分の在り方を替えて歩んで行きなさいということでしょう。

    第二に、低いところに身を置くことは誰でも嫌がることですが、水は人の嫌がる低いところ低いところへ流れていくように、すこぶる謙虚であるというのです。これは、自分の能力や地位を誇示しようとしない在り方が大切だということです。・・・・・

   第三に、水はものすごいエネルギーを秘めています。急流ともなれば、固い岩石をも打ち砕いてしまいます。この水のように、長い人生という流れの中で、様々な場所や機会を得たら、そこで必要な力や能力を養いながら問題を乗り越えていくエネルギーを貯めていきなさいと教えているのでしょう。

   このように、水は柔軟、謙虚、秘めたエネルギーの三つの特徴を持っています。人間もこの特徴を身に付けることができれば、理想の生き方に近づけるのだと教えています。                 (2021.2.13「サレジオの日々」『上善は水の如し』より一部抜粋)

(3)卒業する皆さんへ (贈る言葉)             

 「できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、揺るぎない絶対的な法則である」  パブロ・ピカソ)

 「他人のものさし、自分のものさし、それぞれ寸法が違うんだな」(相田みつを)

✴ “大仕事の効率を上げるToDoリストのコツ”                     

 やるべきタスク(やるべき仕事・作業)をリストアップして書き出す「ToDoリスト」。リスト(一覧表)の作り方・使い方次第で、仕事のコストパフォーマンスは何倍にも上がります。

  「ToDoリスト(やるべきことリスト)」とは、やるべき作業を書き出すメモのこと。仕事でも家事でも作っておくと便利です。リスト作成のメリットは「やることを可視化する」「やるべきことを漏れなくやる」「備忘録になる」だけではありません。作り方・使い方によっては利便性がグンと上がります。

  「ToDoリスト」は第一に、「やるべきことの優先順位を決める」ことが目的。「やるべきこと」が把握しやすくなると同時に、「やらなくていいこと」「ムダな作業」もはっきりします。やるべきタスクに力を入れることができ、作業の効率がアップします。次に、「迷う時間を節約できる」「作業進捗を確認しやすい」ことも大きなメリットです。・・・優先順位の決め方は「緊急度」「重要度」が基準。この2つを基準にして「今やるべきこと」「後でいいこと」などを振り分けていきます。

  付箋で「ToDoリスト」を作成すると、並び替えをしやすくなり便利。ただし、剥がれやすいので注意。タスクの締切日時や優先順位などを書き込んでいき、一日の終わりにToDoリストを見直して頭を整理して、明日からの予定を組み立てていくことも大切です。

 おまけ ❗            

(雑学)              《参考:「数字とかたちは不思議がいっぱい」(日常にある算数・数学)より》

「知ると楽しい かたちのはなし」      

✅ 円と同じ特徴を持つ「ルーローの三角形」        

  ルーローの三角形とは、正三角形の各辺を膨らませた形をした定幅図形のこと。定幅図形とは、平面上のどの角度から見ても幅が一定図形のことで、円も定幅図形です。

             

    このかたち、見たことがありませんか? もしかしたら皆さんの家にあるかもしれません。ルーローの三角形は、ロボット掃除機に活用されています。その理由は、三角形の頂点にあたる部分が、円に比べると隅まで届くので、部屋を隅々まで掃除できるからです。効率良く掃除するためにこのかたちが採用されたのです。

               車のエンジンにも応用されているよ!       

和算にチャレンジしよう」      

   日本には、古来中国から伝わってきた内容をもとにして、江戸時代に独自に発達した数学があります。

   この日本独自の数学は、「和算」といいます。次の和算の問題に挑戦してみてください。

【問題】右の図のような九つの箱の中に1〜9までの数字を、たて、横、ななめ、     どこでも和が15になるように配置してください。        ヒント:真ん中には5が入ります。

2023年サラッと一句! わたしの川柳コンクール」より        

   ママチャリに 子を乗せ荷を積み 雑技団         フードロス 意識しすぎて 食べすぎた

   上司より 上手な妻の 人使い                       子は動画 俺は老化が 2倍速

  ⑤ ヒト不足 幹部のタマゴ 品切れ中                  高いたかーい 子どもに嘆く 物価高

 今月の一言 ❗      

(1) 通勤ラッシュ、汗、牛のゲップも ⁉  次世代エネルギーはこうつくる

    長期化するウクライナ紛争、産油国の減産などの要因が重なり、エネルギー価格の高止まりが続いています。エネルギー資源に乏しい日本の場合、石炭や原油の多くを輸入に頼っているため、価格の高騰は企業活動、そして私たちの暮らしにも大きな影響を与えます。そこで改めて注目されるのが、いわゆる次世代エネルギーです。

 再生可能で二酸化炭素の排出量が少ない、または全く排出しない次世代エネルギーの利用は、化石燃料に頼らない社会を実現するため、必要不可欠だといわれています。

 次世代エネルギーというと、最初に思い浮かぶのは太陽光発電、風力発電でしょう。ただ、次世代エネルギーにはどうしても「安定した供給」への不安が残るため、特定のエネルギー源へ依存するのではなく、選択肢を豊富に持つべきだといわれています。では、太陽光と風力以外にどんな発電方法があるのでしょうか。

うどん発電、ラッシュアワー発電など、可能性はいろいろ                 

 火力発電の問題は、大量のCO2を発生してしまうところにあります。その問題を解決するために期待されているのがバイオマス発電。火力発電の原料に、天然ガスや石油などの化石燃料ではなく、生ゴミ、建築廃材など、有機物や間伐材のような未使用資源を使う発電方法です。燃やせばCO2を発生するものの、例えば廃材を使う場合、樹木の状態なら光合成で吸収する予定だったCO2を元に戻すだけと考えます。つまり、トータルで見ればCO2の全体量は増えていないため、削減に貢献できるというわけです。平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣賞を受賞した「うどん発電」も、バイオマス発電の1つになります。うどん消費量日本一の香川県で生まれたプロジェクトで、バイオマスプラントに廃棄うどんや生ごみを入れ、メタンガスを発生させて発電。毎日2トンの廃棄食材を使い、一般家庭30〜40世帯分の電力使用量に相当する発電が可能だといいます。

   まったくCO2を発生しない発電方法として実証実験が行われているものもあり、「床発電」はその1つ。仕組みは、圧電素子と呼ばれるものを駅の改札、改札近くの階段に設置し、人がそれを踏むだけで発電されるというものです。

牛のゲップ、糞尿から電気を作る研究も                

 自然の熱を利用する発電方法もあります。温度差熱利用発電は水源を利用した方法で、地下水や河川水、下水などの水源を熱源として利用します。夏は水温の方が気温より低く、冬は水温が気温より高いため、ヒートポンプで水の持つ熱を利用して発電するのです。温泉の近くや火山口など、地熱を安定して取り出せる地域では、地熱発電が現実的な手段になるでしょう。

    以下、ちょっとユニークな発電も紹介しておきましょう。まずは「牛のゲップ」。牛のゲップ・糞尿には温室効果ガスであるメタンガスが多く含まれています。これを減らすのではなく、資源として活用する方法として、牛のゲップ・糞尿を使った発電方法の研究が進められているのです。

ナイトクラブのフロア、人の汗や体温からも発電可能      

    前述した「床発電」の変形版として、ロンドンのナイトクラブでは「ダンスフロア発電」が検証されました。圧力がかかると電力が発生する電圧性結晶をダンスフロアに設置し、その上で踊ることで電力が発生する仕組みです。

    近年、研究が盛んな方法の一つに「汗発電」があります。汗に含まれる乳酸がエネルギー資源として有効であることがわかり、アメリカでは指先の汗から電力を生み出すデバイスを開発しました。日本でも、大学と企業が共同で、体に張り付け、汗から電力を生み出す薄型バイオ電池の開発が進められています。また、人間の体温に注目し、体温と外気温の温度差を利用して発電するデバイスの研究も進められています。このように、太陽光と風力に限らず、次世代エネルギーの開発は色々な視点から進められています。                                       (参考:「オフィスで役立つコラム集」より一部抜粋)

(2)一人一人の楽譜                        (2023.12.23 愛媛新聞「四季録」より)

    愛知県一宮市にインクルーシブ・オーケストラ「シンフォニー」という団体があります。障害の有無にかかわらず共に学ぶインクルーシブ教育について研究している中で、このオーケストラ団体に出会いました。「シンフォニー」で活動しているのは、障害のある子どもを含む多様な子どもたちです。

 「シンフォニー」では、楽器ごとのレッスンを中心としながら、時にみんなで集まり、オーケストラとして演奏をしています。私は昨年の秋から、何度か活動を見に行かせていただきました。音楽畑にいる私から見ると、楽器ごとのパート練習の様子は、一見、健常者のそれとなんら変わりなく、中学校で吹奏楽の部活指導をしていた頃を思い出しました。ですが、指導者の方のお話を聞いたり、よくよく観察したりしてみると、所々に細かな配慮がなされていました。例えば、楽器ケースの置き場所は、きちんと決められています。普通なら「どこでも邪魔にならないところに置いてね」と指示したくなりそうですが、彼らにとっては「どこでも」と言われるとどこに置いてよいかわからず、困ってしまうのです。また、楽譜をのぞいてみると、カラフルな色で書き込みがされていました。バイオリンでは、どの弦を使って演奏するかを色で示していました。文字で書かれるよりも、色で感覚的に示した方がわかりやすい子どもへの配慮です。

 また、観察していると、同じ楽器の中でも、それぞれの子どもたちで別の楽譜を使用していることがわかりました。このことについて指導者の方に尋ねると、一人一人子どもたちの障害の特性や発達を考えながら指導者が楽譜をアレンジしているとのことでした。そこで私が「子どもたちのレベルに合わせて楽譜を作られているのですね」とお聞きしたら、「レベルという考えではありません。それぞれ楽器は同じでもパートは違う、という考え方です」と言われました。

 私自身、インクルーシブ教育の研究をしているにもかかわらず、自分が音楽活動をする中で、難しい楽譜で演奏できることが良いこと、易しい楽譜でしか演奏できないのは能力が劣っているということ、といった偏った考えを持っているという事実を目の当たりにし、情けなく感じました。そしてこれこそが心のバリアーなのだと思い知りました。オーケストラの中では、必要のないパートはありません。つまり、誰一人、必要のない人はいないのです。自分の持てる力でできる演奏をし、それが組み合わさって一つの作品になっていきます。主旋律を演奏する人が偉いわけでも、伴奏を演奏する人が劣っているわけでもない・・・、そんな当たり前なことに改めて気付かされました。

卒業生へのメッセージ                     田口久人(たぐちひさと)

 「卒業する君へ」              

   これからいろいろな人に出会い 多くのことを経験するかもしれない

   ときには失敗をして そのたびに不甲斐なさを感じ 悔しい思いをするかもしれない

 それでも君は立ち上がる強さがある たとえそばにいなくても 共に頑張る仲間がいる

 生き方に正解はない 悩んで苦しんで自分で決断するしかない どんなことが起きても

 選んだ道を信じ続けること どんな日であっても必ず明日はやってくる

   今できることをすればいい