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2022年11月29日更新

R4ジョブサポートだより第9号

 ジョブサポートだより 

 授業じゅぎょうのようす ❗  

     社会生活」の時間では、11月に行われる就職面接会に向けて、面接の心得や職業選択などについて学習しました。参加の企業や採用予定の職種などについて、それぞれ熱心に調べたり、質問したりして、仕事の種類や内容が自分の適正に合うかどうかについて考えました。

   また、11月8日(いい歯の日)には、「体の清潔と健康な生活」について学習し、体調が悪い時には相談すことの大切さを学びました。

 あれこれ記者ノート ❗  

(1) プラスチック新法   

 使い捨てプラ削減目指す     「中小企業はどう対応すべき?」(一部抜粋)より

 軽くて丈夫、しかも安価なプラスチックは、ペットボトルをはじめ、身の回りの多くの製品に使われています。需要は今後も高まると予想されますが、ゴミとして川や海などに流出されると半永久的に分解されないため、生態系に大きな影響を与えかねません。海洋プラスチックごみは、世界レベルで解決に取り組むべき課題とされ、細かく砕かれたマイクロプラスチックが、実は私たちの食べ物に含まれることもわかっています。

 解決に際して日本はさまざまな取り組みを行っていますが、その1つが2022年4月1日から施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」、略して「プラスチック資源循環新法」、または「プラスチック新法」です。

 日本では以前からリサイクルに関する取り組みを進め、容器包装リサイクル法、家電リサイクル法などの法律が施行されてきました。これらは個々の製品を対象にした内容で、重点が置かれたのは、製品が廃棄された後でどうリサイクルするか、でした。新たに施行されたプラスチック新法は、国内のプラスチックごみを規制するだけのものではなく、プラスチック製品の設計、製造、使用後の再利用まで含め、プラスチック製品の全プロセスを網羅しているところが特徴になります。施行された背景には2つの問題がありそうです。

 1つ目は「海洋プラスチック問題」。川や海に捨てられたり、普段の生活や経済活動から海に流れ着いたりしたプラスチックごみを指し、世界の海には1億5000万トンものプラスチックごみがあるといわれています。ほとんど分解されず、生態系や私たちの生活に悪影響を及ぼすとして、SDGSのゴールの1つにもなっているのです。

 2つ目は「国内の資源循環の必要性の高まり」。国内のプラスチックごみを、日本は資源としてアジア諸国に輸出していましたが、2017年に中国が輸入を規制。タイなど東南アジア諸国でも規制が強化されたため、国内で資源を循環させる必要性が高まっています。

 新しく施行されたプラスチック新法は、「そもそもごみを出さないように設計する」という、サーキュラーエコノミー(循環経済)の考えが取り入れられ、「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」+「リニューアブル(再生可能)」を基本原則とします。プラスチックの不必要な使い方をしない(リデュース・リユース)。使用する場合は、再生素材や再生可能資源(紙・バイオマスプラスチックなど)に切り替える(リニューアブル)。使用後は徹底した再利用(リサイクル)を行い、難しい場合は熱回収によりエネルギーとして使い、プラスチック製品のライフサイクル全体での資源循環を目指しています。

  次の5つが具体的な措置です。

 環境配慮型設計指針の策定

  商品が「できる前」の設計、製造の段階で環境配慮の方針を示す。

 ワンウェイプラスチックの使用を合理化

  コンビニのストローやスプーンなど、販売の時に提供するワンウェイ、つまり使い捨てプラスチック製品の量を減らす。

 市区町村による分別収集や再商品化を促進

 製造・販売事業者等の自主回収を促進

 排出事業者に対する排出抑制や再資源化を促進

  次に、国が特定プラスチック使用製品に定めた12品目を提供する事業者には、環境負荷を高めないような、使用の合理化や工夫が求められます。国が特定プラスチック使用製品に定めたのは次の品目になります。

 フォーク、スプーン、ナイフ、マドラー、ストロー、ヘアブラシ、くし、カミソリ、シャワー用キャップ、歯ブラシ、ハンガー、衣類用カバー

 対象となるのは、前年度特定プラスチック使用製品の量が5トン以上の、以下の事業者です。

・小売業(スーパー、コンビニ、百貨店など)・宿泊業(旅館、ホテルなど)・飲食店(カフェ、レストラン、居酒屋など)・持ち帰り、配達飲食サービス業(フードデリバリーのサービスなど)・洗濯業(ランドリーなど)

 こうした視点を反映するために行われた合理化の例として、スプーンやフォークの提供を有償にする。プラスチックの代わりに木製や紙製のストローを使う。テイクアウトの飲料の蓋を、ストローが不要な飲み口付きに変える。ストローは、利用が必要な時だけ声をかけてもらう。宿泊施設のアメニティは、フロントやアメニティコーナーで受け取るようにする。クリーニング店はハンガーを店頭回収し、リユースまたはリサイクルを行う。

 特定プラスチック使用製品を扱う企業は、今まで以上に、経営課題として向き合うことが求められます。そして、このような経営課題に向き合うことで、企業価値を高められることにもなります。

     

(2)【い・ま】        (神田橋條治「学術通信127」より一部抜粋)   

  最近、ZOOMでの講演なども増えてきています。互いに顔が見えて対話もできます。ところで、「対話」を二種に分けることができます。一つは、会話の「内容」が大切である対話で、典型例は裁判の法廷の場です。いま一つは「関係」が大切である対話で、典型例は赤ちゃんをあやすときです。その姿勢・在りようは、昔「関与しながらの観察」と呼ばれ、精神科医必携の技術とみなされていました。通常の面接では、視覚は光の速度で行き交い、聴覚は音の速度で行き交い、それに個々人の神経伝達速度の遅速などが影響し、対面での面接場面でズレが生じてきます。臨床家の「面接」が「調査」から発展し、「治療の手段」の役割を期待されるようになり、「調査によって収集された事実」に加えて、面接場面での「関わり」が重視されるようになりました。「ヒア・アンド・ナウ」が治療において重要であることが認識されてきました。博多の仙厓さんの歌に、「『いま』という、『いま』なる時は無かりけり、『ま』の時来れば、『い』の時は去る」とあります。言い換えると、流れゆく「ま」に注意が保持されていることが、面接のコツです。方策の一つとして、患者の発語の最後の音が消えていく瞬間の、音と表情・振る舞いの様子が醸し出す雰囲気に注意を凝らします。そして、自分が発する声の最初の音と表情・振る舞い、が醸し出す雰囲気とを調和させることを試みます。話題の「内容」ではなく雰囲気が「ま」です。話題が連続しても、「ま」の流れがずれている面接は、「マヌケ」です。

 セトモノと セトモノと  ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう  どっちか やわらければ だいじょうぶ  やわらかいこころを もちましょう  そういうわたしは いつもセトモノ     相田みつを

(3) 来年はうさぎ年です   2023年の干支えとみずのと》       

 干支という場合、“干”にあたる十干(じっかん)と、“支”にあたる十二支を組み合わせたものになります!   

・卯(うさぎ)は穏やかで温厚な性質であることから、「家内安全」。また、その跳躍する姿から「飛躍」、「向上」を象徴するものとして親しまれてきました。他にも、「植物の成長」という意味もあり、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われています。

・ 卯年生まれの人の基本的な性格としてよく取り上げられるのが、物静かで行儀がよく、上品で繊細なところです。一般的に静かで落ち着いた生活を好む傾向があります。対人関係においては、争いごとを好まない平和主義者なので、周りの意見をうまく調停する聞き上手な人が多く、年上の人に可愛がってもらえる愛嬌があります。

 しかしその反面、自分のことを誰よりも一番大事にし、自分に危険が生じることを避ける傾向があるので、良くも悪くも保身的と言えます。表面的には親身になって人の相談や悩み事は聞きますが、その責任は取りたくないという一面もあります。

 また、物静かで繊細な特徴は、ともすれば自分の殻に閉じこもりがちで内向的な面もあり、精神的に傷つきやすいという脆さも持っています。ですので、表面的には器用に人付き合いをこなしますが、自身の傷つきやすさや繊細さから他人と深く付き合うことを避ける傾向もあります。

 仕事面では、卯年の人は商才に長け交渉上手なため、ビジネスで成功する人も少なくありません。中でも教師や医師など、人から慕われる職種が向いていると言われています。また、繊細で独特な感性を持っていることから、作家やデザイナーなどのクリエイティブ系の職種でも活躍できるでしょう。ただし、卯年の人は人の意見に流されやすく、また感化されやすい優柔不断で飽きっぽい一面もあります。色々な分野に手を出して中途半端に終わる傾向があるので、意識的に注意すると成功するでしょう。

 ➡️   《寅年生まれの有名人・芸能人》 1963年(癸卯):浜田雅功、松本人志、1975年(乙丑):aiko、 1987年(丁卯):長澤まさみ、三浦大知、YUI、絢香、渡辺直美、水卜麻美、1999年(己卯):橋本環奈、永野芽郁、高橋海人・永瀬廉(King & Prince)

サラリーマン川柳2022より      松山空港の階段のことばより

 ① ウイルスも 上司の指示も 変異する      ① 明日は アタシの 風が吹く!

 ② 医者に行く 換気良すぎて 風邪を引く           市内電車のことばより

 ③ 長時間 マスクと説教 耳痛し            ① もしも道をそれたって 家族みんなが カーナビです

(4)「座右の銘」より     

賃金よりも仕事に満足せよ〈アラブのことわざ〉  

 本当に一生懸命に働いた経験を持っているものでなければ、労働の楽しさを理解することはできない。その仕事が何かの役に立つものであれば、楽しさは一層大きくなる。よく考えてみると、労働によって利益が得られるから楽しいのではなく、働くこと自体に喜びがあり、楽しさが潜んでいるとわかる。が、利益を得るためにだけ働いていると、仕事は決して面白くも、楽しくもない。労働はむしろ苦痛である。なるべく少ない労働で多くを得ようとするから、様々な不満が生まれてくる。不満を持って働いている時には、良い仕事は決してできない。結果が悪ければ、支払われる賃金も低くなってくる。悪循環である。

 シェークスピア   

 魚は食いたい、足は濡らしたくないの猫そっくり、「やってのけるぞ」の口の下から「やっぱりダメだ」の腰砕け、そうして一生をだらだらとお過ごしなさるおつもり?

 先生からは多くを、仲間からはもっと多くを、弟子からはさらに多くを、学ぶものだ〈イスラエルのことわざ〉

 衆人の上に立つ者にとって、「教えることで学ぶ」という教訓は忘れてはならない。部下の言動からいつも学ぶ態度があれば、必ず部下はついてくる。信頼もされる。

 ふすまの中に混じる者は豚に食われる〈ドイツのことわざ〉   

 謙譲の美徳を発揮して、万事控え目に振る舞う態度は好ましい。が、必要以上にへりくだってばかりいると、他人にいいように扱われてしまうということ。自分が自分がと功名心に駆られて、部下たちを少しも認めない上司は、いつか足元をすくわれる。かといって、控え目で、ちっとも自分の意見さえ言おうとしない上司も、侮られて信用を失ってしまう。

 アウエルバッハ    

 何びとも信用しない者は、己れ自身が信用されないことを知っている。

ケント    

 兵力に訴える前に、まず百種の穏和策を試みよ。

モンテーニュ    

 世の中には、勝利よりももっと勝ち誇るに足る敗北があるものだ。

孔子   

 過ちては則ち改むるに憚ることなかれ。

選んで粕を掴む〈日本のことわざ〉   

 ああでもない、こうでもないとえり好みをしていると、かえって残りかす(悪いもの)を取る結果になるとのたとえ。欲心は、正しくものを見る目を曇らせ、決断を鈍らせる。あまり多くを望まず、自分にふさわしい取り分をと思っていると、案外、すっきりと決心できる。

私に戒めて公に誉めよ〈フランスのことわざ〉      

 叱る時はこっそり、本人ひとりがいるところで、ほめる場合は、大勢の仲間がいる前で・・・   と心がけると、こちらの思いがまっすぐに伝わる。最も悪い叱り方は、第三者を通して叱ることである。最もよい誉め方は、不特定の何人かの口を通じて、賞賛の言葉を伝えることである。

(5) オフィスで役立つコラム集より   

誤解されないための接し方    

 何気ない言葉や態度から生まれてしまう誤解。誤解して不快に思うのは、自分が否定され攻撃されていると感じるから。すれ違いを生まないためには、会話の際「これでいいかな?」「どう思う?」というように、相手の感情の動きを確認しながら進めること。相手を気遣うことから、尊重している気持ちが伝わり、行き違いを避けることができます。「だって」「でも」などと話の途中で自分の立場だけを言い張ったり、ぶっきらぼうで笑顔が少なかったりすると、善意で接していてもその真意は伝わりにくいものです。相手と異なる意見を言いたい時には、穏やかな口調で「それもいいね。わたしはこう思うけど」と、一旦肯定してから自分の意見を伝えるように心がけましょう。

 無発言の人が多い議事進行には「アイスブレイクタイム」を      (アナウンサー 香取祐子)

 アイスブレイクとは、緊張した固い空気や心を氷にたとえて、それを壊す、溶かすというもので場を和ませる方法です。「このコーヒーは苦いですね」「電気代、高くなりましたね」などと、隣の人に最初にかわすひと言で、その場の緊張が一気に解けます。アイスブレイクに向いている言葉の頭文字を紹介します。

【キドニタテカケシ衣食住(木戸に立てかけし衣食住)】です。

 季節・気候、道楽・趣味、ニュース、旅、テレビ、家族、健康、仕事、衣類(相手の衣服に言及する、)食事(好きな食べ物・おすすめのレストランなど)、住居(出身地・居住地など) 

 これらを参考に、会話力を磨いてと言いたいところですが、個人情報にも気をつけて・・・

  傾聴力を鍛えて    

  コミュニケーション能力。誤解しがちなのは、「コミュニケーション上手=話し上手」。人には誰かに理解されたい、肯定されたいという承認欲求があります。相手が自分のことに興味を持ち、共感し、好意的に受け止めていると感じられれば、もっと話したいと思うはず。その繰り返しが信頼を深めるきっかけになります。では、どうすれば気持ちよく話してもらえるようになるのか? 必要なのが「傾聴力」というスキルです。これは相手の話に耳を傾け、熱心に聞くスキルのこと。ただ聞くだけでなく、表情や声のトーンにも注意を払い、相手の気持ちに寄り添いながら聞く力です。メリットの1つ目は「信頼関係」。では、どうすれば傾聴力を高められるのでしょうか。具体的な3つのテクニックをあげてみます。1)ミラーリング:鏡のように相手と同じ動きをすること(親密感や安心感を与える効果)、2)バックトラッキング:「おうむ返し」のこと(「ちゃんと聞いています」という合図を送ります)、3)パラフレーズ:「言い換え」です(内容を別の言葉に置き換えてみます)  

 聞き上手は相手に安心感を与え、こころを許すことにもつながります。   

🌠 訓練もあと3か月あまりになりました! 卒業までみんなで頑張ろう!