ジョブサポート タムラ|障がい者職業能力開発支援事業ジョブサポート タムラ|障がい者職業能力開発支援事業

2022年10月3日更新

R4ジョブサポートだより第7号

  ジョブサポートだより    

 授業のようす ❗            

         「社会生活」の時間に、訓練生の現在の希望職種(Aさん:介護施設の仕事、Bさん:製造の仕事)について、具体的な仕事内容等を学習しました。また、介護の仕事に向いている人は?・・・「誰かの役に立ちたいと思っている人」「人と関わることが好きな人」、製造の仕事に向いている人は?・・・「一人で黙々と作業をこなせる人」「モノづくりが好きな人」などと、意見を出し合い自分自身を振り返りながら学習を深めました。

 あれこれ記者ノート 1 ❗            

✨  新入社員として働く上で大切なこと(新入社員の心構え「ホテル・宿泊業界情報コラム」より   

 新入社員として働き始める時にどのような心構えが必要なのか。新入社員として働く上で大切なことは?      

① 挨拶を欠かさない      

 新入社員だけでなく、人として当たり前のことですが、とにかく挨拶を欠かしてはいけません。最初は仕事ですぐに役立たなくても、最低限挨拶さえ欠かさなければマイナスの感情を抱かれることはありません。

② 時間や締め切りを守る      

 仕事をする上で、時間や締め切りを守ることは絶対です。出勤時間を守るのは当然のこと、与えられた仕事は期間内に終わらせましょう。時間や締め切りを守れない回数が重なれば、周囲からの信用も見る間に落ちてしまいます。もし、始業時間に遅れそう、締め切りまでに仕事が終わりそうにないといった事態に陥った際は、早めに報告をすることを心がけましょう。

③ 分からないことを放置しない       

 新入社員として働いていると、自分では分からない業務に遭遇することもあります。その場合は、速やかに社員の方に質問しましょう。不明な点をそのままにして適当に仕事を進めてしまえば、後々大きなトラブルにつながる恐れも。なお、社員の方に質問する際は「ちょっとお時間よろしいでしょうか?」と声をかけてから本題に入るのがおすすめです。

④ 謙虚な姿勢を忘れずに      

 例えば、仕事の指示を受けた時に「今やろうと思ってました」と言ったり、仕事を教えてもらっている最中に「それは知っています」と話を遮ったりといった行為は、相手に不快感を与えてしまいます。

⑤ 頼まれた仕事を最後までやり切る      

 頼まれた仕事を引き受けるだけ引き受けてすべてを中途半端にしてしまえば、リカバリーのために周囲の人々にしわ寄せがいきます。また、仕事を最後までやり切らないケースが続いてしまうと、仕事を任される機会が減ることもあります。「多くの仕事を抱えている=仕事ができる」というわけではありません。任された仕事にはきちんとエンドマークを打ち、処理しきれない仕事は引き受けないことを心がけましょう。

    最後に、新入社員は特にコミュニケーションを大切にしましょう。仕事をする上で、一緒に働く人との信頼関係は何より大切になります。挨拶だけでなく、積極的に質問することやお礼の言葉なども忘れないように・・・

 ちょっと横道   🌾     【引き出しというもの(松山市 三好克代):2022.4.24愛媛新聞「へんろ道」より】         

 魅力的な人はおしゃれで、何をしても様になる。むきにならず余裕がある。心の引き出しも多い。さまざまな体験で次々と増えるのだろう。容量の大きい人もいれば、項目ごとに細かな人もいる。一緒にいると楽しい。

 机にもたんすにも、たくさんの引き出しがあるが、少し隙間ができると、すぐに詰め込んでしまう。買い置きは欲しいし、懐かしい品はいとおしい。物は意識しないとたまる一方だ。どこに何があるかを把握していればいいが、忘れてしまうのが凡人の常。おかしなものだ。

 人間関係の引き出しは適量がいい。多すぎると付き合いがしんどい。少なすぎると寂しいだろう。まさに量より質だろうが・・・。人間も時には、からの引き出しに入り、一人を感じるのがいい。どこにも誰にも属さない、無所属の時間は貴重だ。自分という「蔵」の奥深くに眠る本質が見えるかもしれない。

 物を捨てられないのは、先送り癖の優柔不断と感傷的な過去愛が強いせいだろうか。わが身の棚卸しの大切な時期に来ている。心して日々の営みを「拾」から「捨」へ変えなければならない。

      ※  ジョブサポートに入所して半年が過ぎ、10月から後期の訓練が始まりました。訓練生のみなさんも、自信を持って実習や新しい学習に取り組み、将来の目標に向かって頑張っています。

   今 月 の 一 言             

  やりたいことが見つからない                    

 「夢を持ちなさい」「自分の夢を実現しよう」とよく言われますが、自分の夢と言われてもピンとこないし、そもそもやりたいことがわからないという人だって少なくないはずです。「自分が本当にやりたいことってなんだろう」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、「やりたいことを見つけるにはどうしたらいいのか」「夢を仕事にすることは大事なのか」について、山口大学国際総合科学部の小川仁志教授に聞いて見ました。

  やりたいことを見つけるためには?                            

 「夢ってなんだろう」などと抽象的なことを考えていても、答えは見つかりません。自然に夢を持つなんてことはありません。人が夢を持つのは、活動している時なのです。何かをしないと夢は見つかりません。人は何かを行なっている中で問題を発見し、解決策を模索していくものです。つまり、行動して初めて、こうしたほうがいいというのがわかるということです。これは「プラグマティズム」というアメリカ発の思想で、その完成者はジョン・デューイといいます。どこかの企業で働き始めたら、同様にこうしたらいいのにといった自分なりにできること、やりたいことが出てくるはずです。あるいは、今やっている仕事ではなくて全く違うことをしたいと思うかもしれません。そうして初めて「本当に自分がやりたいこと」が見つかるのです。

 別のアプローチをとってもいいです。例えば、「いろいろな仕事の一覧」があったとして、その中で一番ましだと思う仕事を選んでそれを始めてみます。すると、やはり自分が気にいるように変えてみたくなるはずです。「こうしたい」「ああすればいい」など、そこを変えていけばいいのです。哲学者ジャック・デリダいうところの「脱構築」です。既存のものを壊して作り直しをするわけです。つまるところ、何もしないところに目標など生まれないということです。極論を言ってしまえば、就職先などどこでもいいのです。どこに入っても一緒です。何か自分にできることが見つかり、自分にいいようにやりたくなったとき、またそれがその就職先では実現できないとなったときは、転職します。

  夢を仕事にする必要はあるの?                       

 全くその必要はありません。夢、自分のやりたいことが仕事になることを幸せと感じるのであれば、それが理想だと考えるかもしれませんが、やりたいことが仕事になった途端に窮屈に思ったり、「あれ、楽しくないぞ」と感じてしまうことだってあります。その上、夢ややりたいことというのは変化して当然です。その場その場で実践しながらうまくいくように変えていけばいいのです。ですから当然夢も変化しますし、仕事だって変わっていくでしょう。「夢を仕事にすることがいいこと」と決め込まず、まず何か活動する中で本当にしたいことを見つける。あるいは自分の仕事を脱構築する。その上で覚悟を持って変化していくこと。それを大事にしてください。

 ・・・漠然と「自分の夢はなんだろう」と考えていても答えは得られない。まず何かを始めることが大事。人生100年もあるんだから・・あわてない、あわてない。   (参考:「マイナビ学生の窓口」より)

 「今日を楽に生きる減速主義」                  

 哲学者 小川仁志さんは、これから訪れる「人生100年時代」を楽しむには「時代に合わせて自分を変える必要がある」と言います。人生100年時代、誰もが長い時間を生きる時代です。無理に突っ走る必要はありません。また、過剰に競争する必要もありません。受験競争が激化した頃は、100メートル走のごとくみんなが一斉にスタートを切り、同じゴールに向かって激しく競い合ったのです。でも、人生100年時代はもっと長い道のりです。途中で止まろうが、再スタートしようが自由です。今(というか以前から)、加速主義と呼ばれる考え方が台頭しつつあります。資本主義の行き詰まりを、逆説的に資本主義を加速させることで解決しようという発想です。どうやって加速させるかというと、テクノロジーによってです。インターネットやAI(人工知能)を使ってより効率的にすれば、問題を解決することができるはずだというのです。〔しかし、加速主義(インターネットやAIなど)によって、我々(労働者が)を苦しめる(苦しめられる)結果になったのでは・・・?!〕

 だから、ここで一度立ち止まって、無理するのではなく減速してのんびり進もうという、減速主義の考え方で再スタートしてもいいのではないかと思います。減速主義は、生きること自体を楽しむゆとりある物事の進め方を意味しています。減速主義に基づけば、経済成長はもはや最優先事項ではなくなります。今日本は世界第3位の経済大国です。もうこれ以上、上を目指す必要などないと思います。今の日本社会は、皮肉にも高齢になった体と同じで、高齢化している現実を受け入れられず、80歳になっても若い頃と同じように100メートルを全力で走ろうと無理をしているように見えます。日本が100年時代を迎えようとしている時、まさに地球そのものもこれまでとはまったく違う状態に突入しようとしています。高度経済成長が環境問題(大気や海洋の汚染)をもたらし、地球が温暖化してしまいました。地球誕生以来、初めて人間が自然に影響を与える時代になりました。しかも悪影響です。今、私たちは人間中心の考え方、発展ありきの考え方から発想の転換を迫られています。残された時間はあまり長くないようですよ。(参考:「毎日が発見ネット」より)

 なぜ会話が必要なのでしょう?                     

 「人間にはどうして会話が必要なんでしょうか?」 アフターコロナ時代が来ても、変わらずリモートワーク体制が中心の会社も多いのではないでしょうか。会議用のチャットツールの導入は自然の流れであり、対面して発声言語でコミュニケーションをとることが希薄な日常になりつつあります。

 では、なぜ会話が必要なのでしょうか? その答えは簡単です。言葉を発することには意味があるのです。人間はそれぞれ置かれた立場が違うため、無意識にその立場から人や物事を判断。独善的に発言してしまう傾向にあります。平和で穏やかな関係を保つためには、常に誤解を生まない努力が必要で、その役目を負っているのが会話だからです。文章の簡単なコメントでは、シンプルゆえにかえって誤解が生じることもあります。対面で(実際に会って、顔を合わせて)会話をすれば、相手の表情を読み取ったり、身ぶり手ぶり・貧乏ゆすりなどの仕草から推察したりして、気持ちを相手に添わせることが可能です。会話の重要性は、人間関係が悪化した時に特に高まります。もし仕事でミスして上司に叱られた時も、リアルな会話や態度で謝ったほうが、解決が早いと思います。(良い会話の基本は「互いに尊重し合うこと」。相手の考えを聞いて、すぐに良い・悪いと判断しないことがとても大切です。)(参考:「オフィスで役立つコラム集」より)

 あれこれ記者ノート その2 ❗                    

(1)言葉の使い方(ブルームバーグニュースより)                

 エリザベス英女王の8日の死去を受け、世界各国の首脳から哀悼の意の表明が相次いだ。70年余りという最長の在位期間を通じて、度重なる戦争や感染症のパンデミック、他の危機に直面する世界に示した女王の変わらぬ志操堅固ぶりに多くの首脳が言及した。

 哀悼(あいとう)死者の生前を偲(しの)び、その死を悲しむこと。  

  パンデミック世界的大流行

    志操堅固(しそうけんご)心の持ち方が優れている。人物がしっかりしていることをいう。

(2)真のリーダーの要件                        

 本当のリーダーとは人の上に立つ勝者ではなく、「人の役に立つ勇者」である。(斉藤一人)

 一つだけ「指導者に必要な条件を挙げよ」と言われれば、それは自分より優れた人を使えるということですな。そう、これだけで十分ですわ。(松下幸之助:パナソニックの創設者)

 本当のリーダーとは、多くの事柄を成し遂げる人ではなく、自分をはるかに超えるような「人材」を残す人だ。(ホセ・ムヒカ:世界一貧しい大統領・ウルグアイ第40代大統領)

 人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。その代わり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない。(本田宗一郎:本田技研工業の創業者)

 優れたリーダーとは、優秀な才能によって人々を率いていくだけの人間ではない。率いられていく人々に、「自分たちがいなくては」と思わせることに成功した人でもある。(塩野七生:歴史作家、小説家)

(3)雑  学        

– おまけ 1-          

「盲導犬と飼い主!」      

 盲導犬は、飼い主にどれだけ「行け」と言われても、危険が待ち構えていると判断したら動かない。これは「賢(かしこ)い不服従」と呼ばれる。何かを強制されそうになった時、私たちも自分の頭で考えて賢い不服従を貫(つらぬ)くことを学びたい。

 その他)犬18匹に飼い主と離れさせ、5〜7時間後に再会した時の涙の量を調べると、離れる前よりも1割ほど増えていたそうです。愛情や絆づくりに関わる・・ 犬のうれし涙・・・ ?!(麻布大学の研究チーム)

– おまけ 2-        

「ロボットが友達になる日」 (2022.9.18「ジュニアえひめ新聞」より)          

 これまで多くの人が、ロボットのできることを増やそうと努力してきました。そんな中、岡田美智男(豊橋技術科学大学教授)さんは、人の助けを借りる「弱いロボット」をつくりました。部屋を動き回ってごみがないか探す、ごみ箱の形をしたロボットです。でも、見つけたごみを自分で拾うことはできません。このごみ箱ロボットを子どもたちのそばに置いてみると、子どもたちがごみを拾って、入れ始めました。困っているロボットを見て「助けてあげたい」という気持ちになったのです。ロボットの弱さが子どもたちの優しさと強さを引き出し、一緒に何かをやり遂げる関係が生まれました。ごみ箱ロボットの「弱さ」が「強み」になりました。

 また、「心が育つロボットを作りたい(ドラえもんづくり)」と未来のロボットづくりに取り組んでいる大澤正彦日本大学助教は、「人間は他人の心を一生懸命読み取ろうとする中で、自分の心を持つようになったと考えられています。ロボットも人と関わり合うことで、心が育つような実験をしてみるつもりです」と言われていました。

– おまけ 3-        

 「石田さんちのお母さんの名言!」石田千恵子   

  子育てはひふへほ 「は」半分でいい、「ひ」人並みでいい、「ふ」普通でいい、「へ」平凡でいい、「ほ」ほどほどでいい。

– おまけ 4-      

「努力はたし算 協力はかけ算!」(花咲幸絵さんの「幸絵文字」より)          

  「努力」は一人ひとりの日々の積み重ねですからたし算です。どんな努力でも構いません。1日に1つのことでいいですから、自分の可能性を信じて、努力を積み重ねていってください。一方、「協力」は一人ではできません。人と人との関わりの中で生まれてくるものです。2人だと2倍の力になり、10人だと10倍にもなります。一人でできないことも協力して取り組めば大きな力になります。

 たとえば、毎日練習プリントを1枚ずつ3日間頑張れば1+1+1で3枚になります。本を毎日5ページずつ3日間読み続けるとすれば5+5+5で15ページ読み進められます。誰にでも苦手なことはあります。苦手なことから逃げずに、毎日少しずつ自分のできることを続けていく努力を・・・。また、係の仕事を3人が2つずつ頑張れば2×2×2で8になり、(かけ算は)たし算より大きな結果になります。新しいアイデアが浮かぶこともあります。しかし、一人でも協力しない人がいると2×2×0で0になってしまいます。

  努力はたし算」「協力はかけ算、このどちらも大切にしながら、学習を進め、友情を深め、自分の夢の実現に向けて挑戦していこう