インタビュアーJJ:今日は、ジョブサポートだより7月号の特集として座談会をしたいと思います。訓練生の仲間に変わっていろいろ話を聞かせてください。ジョブサポートに入る前と入所してからの印象について変わったところはありますか。
覆面A:入所して思ったことは、いろんな障がいを持った人がいて、人間関係でトラブったりして不安だったけれど、みんな優しかったり面白かったり、話が上手な人や下手な人もいたりと戸惑ったこともあったけど、今はみんなと仲良くしたいという思いが強いかな。
覆面B:私は、障がい者が工場で作業しているのをCMとかで見てたけど、本当にあることは知らなかったの。ジョブサポートに入所した時は、みんながどんな障がいを持っているのか分からなかったわ。障がい者という言葉が嫌いで、少し壁ができていたけれど、ここに来ていろんな人とお話をすることができたの。入所する前よりはコミュニケーションすることが苦にはならなくなったけれど、まだまだ距離はある気がするの。
インタビュアーJJ:研修について、授業を受けての感想を聞かせてください。また、訓練生の仲間について、何か思うところはありますか。
覆面A:ミシンの使い方とか羽毛布団のこととか学べたのが良かった。興味を持ったので、もうちょっとこれから勉強してみたい。また、訓練生仲間と、もっと楽しくいろんな人と会話をしたいし、もっと知りたいと思うけど、(授業中もそうだけれど)休み時間などにもう少し会話があると良いと思う。
インタビュアーJJ:実習について、上手にできるようになったこと、工夫したこと、しんどいなと思ったことはありますか。
覆面A:実習は、苦手な分野もあるけど、家庭的なことで役に立つ作業ばかりだ。なので、自分が気づかなかったことが学べる。集中力がない方だが、自分のためになることだと、興味を持って取り組めている。
覆面B:片耳が不自由なので、タオルの作業をして入る時に周りに人がいるかどうか気になり、キョロキョロしてしまうの。どちらかというと人がいる方が安心するので、人と一緒にする作業がいいの。間に物が置かれて、人の様子が分からないと不安になるの。
インタビュアーJJ:これから(研修)してみたいこと、学んでみたいことはありますか。
覆面A:みんなで料理を作ったりしてみたい。将来のことも考えると、自分で考えてできることを増やしていきたい。
覆面B:私も、できないことを一つでもできるようになりたいわ。
インタビュアーJJ:最後に、一年後の自分について、どんな自分を想像しますか聞かせてください。
覆面A:せっかくこの研修の機会をいただいたので、無駄にしないように、恥ずかしくないように、自立できるようにしたい。パートとフルタイム(就職)の違いはあるけど、それぞれの生き方があると思う。どう歩むかを今後見つけ学びたい。そして、自分なりの人生を歩んでいきたい。
覆面B:今まであまり考えたことはありませんが、これからどうするかいろいろと考える要素があることが分かってきたので、悩んでいるところです。
インタビュアーJJ:今日はありがとうございました。ジョブサポートへ入所してからのいろいろな思いを聞くことができました。特に、「これから研修してみたい内容」については、他の訓練生の意見も広く聞いて参考にしたいと思います
2 今月の一言❗
「目的」と「目標」の違い!
『皆さんがジョブサポート・タムラに入所した目的はなんでしょう?』
「訓練を始めるにあたって」の授業で、上のような目的について学習しました。皆さんは、目的と目標の違いについて、きちんと説明できますか?
目的とは、目指すべき的(まと)、目標とは、目指すべき標(しるし)です。つまり、目的への道標(みちしるべ)となるものが目標なのです。まずは、達成可能な目標を設定し、それを達成したら、また次の目標に挑戦すれば良いのです。そうすれば、目標を達成するたびに達成感を味わうことができ、やる気が出て楽しくなり、次の目標に取り組む意欲が湧いてくるのです。
野球選手のイチローは、なぜ数々の大記録を打ち立てたのでしょう。目標を高く持ちすぎず、目の前の目標を達成することで自分に足りないものを一つ一つプラスしていきました。そして、自分が成長することを楽しみにしてきたのです。目的を達成しようとするならば、まずは目の前にある具体的な目標を達成していくことですね ‼